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古家を再生


築年数約60年の昭和初期の平屋建物内部
【残す部分と新しくする部分】

建物の構造が今後の使用に耐えられるなら建て替えせずに、改修して
現代の住空間に造りかえるという選択は、
いまの日本の空き家問題の解決の一端にも繋がることです。

でもなんでも古ければ再生する、ということではなく、
既存の古家が再生させる価値があるかどうかを見極める知識と経験が
建築設計の立場に大いに問われることは当然のことです。

古家とはいえ伝統建築の古民家から昭和の高度成長期の住宅難を支えた
建売住宅まで様式は様々です。
使われている素材も高級素材から工業加工建材までいろいろあり、
それぞれの古家にあうように、再生に使用する材料も
選ぶことが肝要です。

住まい手の要望、予算を十分に考慮して、古家の再生を
行なっております。


上の写真の同じ部屋の再生後です

床 壁 天井を撤去し、新たな住まいに再生
黒い部材は構造材を表しにして塗装を施してあります
【昭和の建売り住宅】

築年数は約40年ほどで、真壁造りの関東間に
満たないサイズのグリッドで作られていました。


和室として使用されていた縦長の部屋を新たにDKとして設計した例です。

増築などしないで、部屋の広さは変えないで、室内空間は以前と同じ広さです。



同じ部屋ですが、全く違う空間として再生し、縦長の動線を生かして
キッチンとテーブルを直列したプランです。