大津百町のひとつ 寺町

大津祭の十三基の、三輪の大輪の曳山が、華麗で煌びやかな出で立ちで
大勢の見物客の中を通るクライマックスの通り。

いつしか大津百町とは言われず町名は変わり、時代の流れと共に
人の流れも移り変わる風景は、どこの地方にもある風景であるが
県庁所在地の中心地であることには変わりがない。

大津祭も国指定重要無形民俗文化財となり今後、かつての百町とはいわないまでも
観光を基材として発展してゆきたいと考えるのは、京都の世界的な観光地
に隣接しながらも長年、観光下手な市の、市民として皆が望むところ。

建物は築年数、100年以上経過した町家のリノベーション
祭りの曳山が目前に鑑賞できる窓は改修し和紙障子をいれ
開ければ絵の額縁のように祭りを鑑賞できる。
以前は古い間仕切りや天井で閉塞感があった室内を構造梁を表すことで
空間に広がりを出す。
隣の建物とは棟続きであり、梁や桁など共通の構造になっている。
そのため部分的ではあるが、耐震補強を行い、住設備を一新して
現代の住環境に満足できるようにした。